月曜に始めて、水曜の朝には「週間使用量40%」の通知が来ていた。Claude Max $200プランの週間制限を、たった2日で4割消費した。正直、笑えない。でも笑ってしまった。
止まれなかった
PiloTubeの開発を本格的に進め始めてから、作業の密度が変わった。
以前は「今日はここまで」と自分でブレーキを踏めていた。でも今は違う。Claude に話しかけると返ってくる。返ってきたら次の問いが生まれる。問いを投げると、また返ってくる。この往復が止まらない。
気づいたら夜中の2時で、気づいたら翌日も朝から同じことをやっている。「楽しい」という感覚が先行していて、疲れを感知するより前に手が動いている。
それが2日で週間制限の40%を消費するという結果になって、初めて「これはまずいな」と思った。
問題の構造を整理する
Claude Max の $200 プランには週間の使用量制限がある。月額 $200 払っていても、無制限ではない。週単位でリセットされるキャップがあって、それを超えると一時的に使用が制限される。
2日で40%。単純計算すると、週7日で140%になる。オーバーする。
これはリソース管理の問題でもあるけど、もっと根本的には「自分がどういう使い方をしているか」を把握できていなかった問題だ。
何に使っていたかというと、主に3つ。
- PiloTube の設計・実装の壁打ち — Supabase の RLS(アクセス制御機能)の設定、YouTube API との連携、UI の動線設計。詰まるたびに Claude に投げていた。
- コードレビューと修正 — 書いたコードを貼り付けて「ここ変じゃないか確認して」を繰り返していた。
- 記事・ドキュメント作成 — この開発日記もそうだし、仕様書の整理や機能説明の言語化にも使っていた。
どれも「必要な作業」ではある。でも、「必要だから使う」ではなく「楽しいから使い続ける」になっていたのが正直なところだ。
なぜ止まれないのか
これ、冷静に考えると面白い構造になっている。
一人で開発していると、詰まったときに話しかける相手がいない。以前は「まあ今日はここで終わりにするか」と諦めてログアウトしていた。でも Claude がいると、詰まった瞬間に「ちょっと聞いてみよう」ができてしまう。
そして Claude は答えを返してくる。答えが返ってくると、次の問いが生まれる。次の問いを投げると、また答えが返ってくる。このループが途切れない。
しかも、このループが「楽しい」。
一人でコードを書いて詰まって悩んでいるときは、正直しんどい。でも Claude と往復しながら問題を解いていくのは、なんというか、ゲームに近い感覚がある。謎解きを一緒にやっている感じ。だから止まれない。
これは生産性が高いとも言えるし、消費量が跳ね上がるとも言える。両方本当だ。
実際にやってみた制御策
「このままだと週の後半に制限がかかって詰む」と気づいてから、いくつか手を打った。
① 使用カテゴリを意識的に分ける
Claude に投げる内容を「今日は設計系だけ」「今日はコードレビューだけ」と決めるようにした。全部を一度に投げるのをやめて、優先度をつける。
これが意外と効く。「あとで聞こう」と思ったことをメモしておくと、翌日見直したときに「これ自分で解決できるな」と気づくことが多い。
② 「答えを聞く」より「考え方を聞く」に切り替える
「このコード、どう直せばいい?」ではなく「このコードの何が問題になり得るか教えて」に変える。
前者は Claude が答えを出して終わり。後者は自分が考えるための材料が返ってくる。使用量の節約になるし、自分の理解も深まる。一石二鳥だ。
③ 「今日の Claude 予算」を朝に決める
具体的な数字ではなく、「今日は重い相談を3回まで」という感覚的な上限を朝に設定するようにした。
重い相談 = 長いコードを貼り付けて詳細なレビューを求めるもの。軽い相談 = 短い質問や確認。この区別をするだけで、無意識の「ちょっと聞いてみよう」が減る。
④ 夜の作業に上限時間を設ける
これは Claude の使用量というより自分の問題だけど、夜中の2時まで止まれない状態は持続可能じゃない。「23時になったら Claude から離れる」というルールを作った。
守れているかどうかは、正直まだ怪しい。
結果として何が起きたか
制御策を入れてから3日ほど経ったけど、使用ペースは少し落ち着いた。「少し」というのが正直なところで、劇的には変わっていない。
ただ、一つ気づいたことがある。
使用量を意識するようになってから、「Claude に聞く前に自分で5分考える」という習慣が戻ってきた。以前は詰まったら即 Claude だったのが、まず自分で考えて、それでも解決しないときに投げる、というフローになってきた。
これは実は開発者として健全な状態だと思う。AI に頼り切るのではなく、AI を「壁打ち相手」として使う。自分が主体で、Claude は道具。この関係性が、使用量を意識することで自然と戻ってきた。
一人開発者へのヒント
最後に、同じような状況になっている人に向けて。
「楽しい」は正しい感覚だ。でも制御が必要。
Claude や GPT との作業が楽しいのは、それが本当に生産的だからだ。一人でうなっているより、AI と往復しながら問題を解くほうが速いし、気持ちいい。その感覚は間違っていない。
ただ、楽しさが制御を失わせると、週の後半に使えなくなる。一番大事な局面で制限がかかる、という最悪のタイミングが来る。
だから「楽しいから使う」を「楽しいけど配分する」に切り替える意識が必要だ。
具体的には、「今日 AI に聞くことの優先順位を朝に3つ決める」 だけでいい。全部聞こうとしない。一番詰まっていること、一番判断が難しいことだけ投げる。残りは自分で考えるか、翌日に回す。
それだけで、週間の使用量はかなり平準化できる。
自分はまだ試行錯誤中だけど、この方向性は間違っていないと思っている。PiloTube の開発が続く限り、Claude との付き合い方も進化させていくつもりだ。
次回は、実際に Claude と一緒に解決した Supabase の設計問題について書く予定。「週間制限を使い切るだけの価値があったのか」という問いへの答えも、そこで出る。
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