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PiloTube 開発日誌

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AI活用で差がつくのは、AIの使い方を知っているかどうかではない。

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dev-diaryaiキャリアエッセイ

AIをフル活用できる人とそうでない人の差は、AIの使い方を知っているかどうかじゃない。AIが何をやっているかを、ぼんやりとでも理解できているかどうかだと思っている。


「何をやっているかわからない」という壁

PiloTubeの開発を進めながら、ときどき思うことがある。

もし自分がプログラミングを知らなかったら、データベースの構造を一度も触ったことがなかったら、HTMLすら書いたことがなかったら——ツクルン(自分が使っているコード生成AI)が出してくるコードは、ただの「呪文」にしか見えなかっただろう。

「ここに貼り付けてください」と言われて貼り付ける。動いたらラッキー、動かなかったら詰む。そういう使い方しかできなかったはずだ。

でも実際は違う。ツクルンが出してくるコードを見て「あ、これはSupabaseのRLS(アクセス制御の設定)が絡んでくるな」とか「このエラーはおそらく非同期処理(順番待ちの処理)のタイミングがずれてる」とか、ある程度読める。読めるから、指示の精度が上がる。指示の精度が上がるから、AIの出力の質も上がる。

この「読める」という感覚は、一朝一夕では身につかない。


インターネット普及期に、ひたすら幅広く学んでいた

自分がはじめてHTMLを書いたのは、インターネットが普及し始めた頃だった。当時は「ホームページを作る」というだけで特別なことで、参考書を買って、タグを手打ちして、FTPでサーバーに上げて——そういう時代だった。

その後も、気になったことは片っ端から手を出してきた。

  • HTML / CSS でのサイト構築
  • JavaScript / PHP / Python と複数言語の読み書き
  • Next.js や React などフレームワークの実務経験
  • WordPress のカスタマイズ・保守・プラグイン開発
  • ネットワーク・DNS・サーバー管理
  • 動画編集・映像制作(企画から納品まで)
  • SEO・マーケティング・広告運用の基礎

どれも極めたレベルではなかったかもしれない。でも「何をやっているかの概念」はわかった。変数とは何か、ループとは何か、関数とは何か。データベースとはどういう構造で、どうやってデータを取り出すのか。

これを「知っている」のと「知らない」のとでは、AI時代における活用力が、まるで違う。


「概念を知っている」ことがこれほど効くとは思わなかった

正直、学んでいた当時は「これ、全部使いこなせるようになるのか?」と不安だった。広く浅くやっていることへの後ろめたさもあった。「何かひとつに絞るべきなのかな」と悩んだ時期もある。

でも今になって思う。あの「広く浅く」が、AI活用の土台になっている。

たとえばツクルンに「Supabaseでユーザーごとのデータを管理したい」と伝えるとき、自分はRLSの概念を知っているから「ユーザーIDに紐づけてポリシーを設定する方向で」と言える。知らなかったら「なんかいい感じにしてください」しか言えない。

「なんかいい感じにしてください」で動くAIは、確かに存在する。でもその出力が正しいかどうか、自分のプロジェクトに合っているかどうかを判断できるのは、やはり「概念を知っている人間」だけだ。

AIは道具だ。道具の性能がいくら上がっても、使う側に「何を作りたいか」「今何が起きているか」を理解する力がなければ、宝の持ち腐れになる。


今から参考書を開こうとは思えない、でもそれでいい

正直に言う。今の時代、「さあPythonの参考書を開いて1から学ぼう」という気にはなれない。それはサボりではなく、現実的な判断だと思っている。

AIがコードを書いてくれる時代に、構文を暗記することに時間を使うより、「何を作りたいか」「どういう構造にすべきか」「AIの出力のどこがおかしいか」を判断する力に時間を使うほうが合理的だ。

だからこそ、AI時代が来る前に「概念レベルの理解」を積み上げておいたことが、今になって効いている。

自分が今 PiloTube の開発でAIチームをフル活用できているのは、自分がすごいからじゃない。ただ、インターネット普及期にいろんなことを幅広く触ってきた経験が、AI時代にそのまま武器になっているだけだ。


教訓・ヒント — これを読んでいるあなたへ

すでに何かを学んできた人へ。

あなたが過去に触れてきた知識は、AI時代においても確実に生きる。「中途半端だった」と思っていた知識が、AIへの指示精度を上げ、AIの出力を判断する力になる。捨てなくていい。

これから学ぼうとしている人へ。

構文の暗記より「概念の理解」を優先してほしい。変数とは何か、関数とは何か、データベースとはどういうものか——そのレベルの理解があれば、AIと組んで相当なことができる。参考書を1冊終わらせることより、実際に何かを作りながら「なぜこうなるのか」を問い続けることのほうが、今の時代には価値がある。

AI活用で差がつくのは、AIの使い方を知っているかどうかではない。

AIが何をしているかを、自分の言葉で理解できているかどうかだ。

その「理解」は、AIが教えてくれるものじゃない。自分が積み上げてきた経験の中にある。

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